機械,建築,記号,用語,CAD,図面,三角法,製図用品等-JIS規格

 

形状公差/姿勢公差/位置公差/振れ公差



製図用語(JIS Z 8114)に規定されている、『製図に関する用語』のうち、『幾何公差に関する用語』に分類される用語の中で、”幾何特性”に最も大きなくくりで属する”幾何公差”に分類される用語には、以下の『形状公差』、『姿勢公差』、『位置公差』、『振れ公差』の用語が定義されています。

『製図に関する用語』
⇒【幾何公差に関する用語】

幾何特性 > 幾何公差 > 形状公差
幾何特性 > 幾何公差 > 姿勢公差
幾何特性 > 幾何公差 > 位置公差
幾何特性 > 幾何公差 > 振れ公差

JIS規格 製図用語(JIS Z 8114)において、上記に分類される、”形状公差”、”姿勢公差”、”位置公差”、”振れ公差”それぞれの用語の定義は以下です。


分類:製図に関する用語 > 幾何公差に関する用語 > 幾何特性 > 幾何公差
番号:3510
用語:形状公差
定義:
幾何学的に正しい形体(例えば、平面)をもつべき形体の形状偏差に対する幾何公差。
対応英語(参考):
form tolerance

分類:製図に関する用語 > 幾何公差に関する用語 > 幾何特性 > 幾何公差
番号:3511
用語:姿勢公差
定義:
データムに関連して、幾何学的に正しい姿勢関係(例えば、平行)をもつべき形体の姿勢偏差に対する幾何公差。
対応英語(参考):
orientation tolerance

分類:製図に関する用語 > 幾何公差に関する用語 > 幾何特性 > 幾何公差
番号:3512
用語:位置公差
定義:
データムに関連して、幾何学的に正しい位置関係(例えば、同軸)をもつべき形体の位置偏差に対する幾何公差。
対応英語(参考):
location tolerance

分類:製図に関する用語 > 幾何公差に関する用語 > 幾何特性 > 幾何公差
番号:3514
用語:振れ公差
定義:
データム軸直線を中心とする幾何学的に正しい回転面(データム軸直線に直角な円形平面を含む。)をもつべき形体の振れに対する幾何公差。
対応英語(参考):
run-out tolerance

上記に定義される位置公差に分類される用語には、真位置(位置度公差を指示した形体があるべき基準とする正確な位置)があります。

なお、データムとは、関連形体に幾何公差を指示するときに、その公差域を規制するために設定した理論的に正確な幾何学的基準のことで、例えば、この基準が点、直線、軸直線、平面及び中心平面の場合には、それぞれデータム点、データム直線、データム軸直線、データム平面及びデータム中心平面と呼ばれるものです。
データムについては、以下のJIS規格に詳しく規定されています。

JIS B 0022
幾何公差のためのデータム