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データム/データム形体/データムターゲット



製図用語(JIS Z 8114)に規定されている、『製図に関する用語』のうち、『幾何公差に関する用語』に分類される用語の中で、”幾何特性”に最も大きなくくりで属する”データム系”に分類される用語には、以下の『データム』、『データム形体』、『データムターゲット』の用語が定義されています。

『製図に関する用語』
⇒【幾何公差に関する用語】

幾何特性 > データム系 > データム
幾何特性 > データム系 > データム形体
幾何特性 > データム系 > データムターゲット

JIS規格 製図用語(JIS Z 8114)において、上記に分類される、”データム”、”データム形体”、”データムターゲット”それぞれの用語の定義は以下です。


分類:製図に関する用語 > 幾何公差に関する用語 > 幾何特性 > データム系
番号:3516
用語:データム
定義:
形体の姿勢公差・位置公差・振れ公差などを規制するために設定した理論的に正確な幾何学的基準。
対応英語(参考):
datum

分類:製図に関する用語 > 幾何公差に関する用語 > 幾何特性 > データム系
番号:3517
用語:データム形体
定義:
データムを設定するために用いる対象物の実際の形体。
対応英語(参考):
datum feature

分類:製図に関する用語 > 幾何公差に関する用語 > 幾何特性 > データム系
番号:3518
用語:データムターゲット
定義:
データムを設定するために、加工、測定及び検査用の装置・器具などを接触させる対象物上の点、線又は限定した領域。
対応英語(参考):
datum target

データムについては、以下のJIS規格に詳しく規定されています。

JIS B 0022
幾何公差のためのデータム

上記のJIS規格では、データム関連の用語は以下のように定義されています。

(1)データム
関連形体に幾何公差を指示するときに、その公差域を規制するために設定した理論的に正確な幾何学的基準(図1)。例えば、この基準が点、直線、軸直線、平面及び中心平面の場合には、それぞれデータム点、データム直線、データム軸直線、データム平面及びデータム中心平面と呼ぶ。
図1 データムの説明図
図1 データムの説明図

(2)データム形体
データムを設定するために用いる対象物の実際の形体(部品の表面、穴など)(図1)。
備考:
データム形体には、加工誤差などがあるので、必要に応じてデータム形体にふさわしい形状公差を指示する。

(3)実用データム形体
データム形体に接してデータムの設定を行う場合に用いる、十分に精密な形状をもつ実際の表面(定盤、軸受、マンドレルなど)(図1)。

(4)共通データム
二つのデータム形体によって設定される単一のデータム。

(5)データム系
公差付き形体の基準とするために、個別の二つ以上のデータムを組み合わせて用いる場合のデータムのグループ。

(6)データムターゲット
データムを設定するために、加工、測定及び検査用の装置・器具などに接触させる対象物上の点、線又は限定した領域。