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最大実体状態



製図用語(JIS Z 8114)に規定されている、『製図に関する用語』のうち、『寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語』に分類される用語の中で、”(公差・表面など)”に最も大きなくくりで属する”(関連形体に関するもの)”に分類される”最大実体公差方式/最小実体公差方式”には、さらに、以下の『最大実体状態』などの用語が定義されています。

『製図に関する用語』
⇒【寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語】

(公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式 > 最大実体状態
(公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式 > 最小実体状態
(公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式 > 実効状態

JIS規格 製図用語(JIS Z 8114)において、上記に分類される用語のうち、”最大実体状態”の用語の定義は以下です。


分類:製図に関する用語 > 寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語 > (公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式
番号:3604
用語:最大実体状態
定義:
形体の実体が最大となるような許容限界寸法をもつ形体の状態。
対応英語(参考):
maximum material condition (MMC)

最大実体状態に分類される用語には、最大実体寸法(形体の最大実体状態を定める寸法)があります。

また、最大実体状態については、以下のJIS規格において詳しく規定されています。

JIS B 0023
製図−幾何公差表示方式−最大実体公差方式及び最小実体公差方式

上記のJIS規格において、最大実体状態は以下のように規定されています。

最大実体状態(maximum material condition)(MMC)
形体のどこにおいても、その形体の実体が最大となるような許容限界寸法、例えば、最小の穴径、最大の軸径をもつ形体の状態(図1 参照)。
備考:
形体の軸線は、真直である必要はない。
図1 (a)独立の原則による寸法表示
図1 (a)独立の原則による寸法表示
図1 (b)包絡の条件による寸法表示
図1 (b)包絡の条件による寸法表示