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実効状態



製図用語(JIS Z 8114)に規定されている、『製図に関する用語』のうち、『寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語』に分類される用語の中で、”(公差・表面など)”に最も大きなくくりで属する”(関連形体に関するもの)”に分類される”最大実体公差方式/最小実体公差方式”には、さらに、以下の『実効状態』などの用語が定義されています。

『製図に関する用語』
⇒【寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語】

(公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式 > 最大実体状態
(公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式 > 最小実体状態
(公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式 > 実効状態

JIS規格 製図用語(JIS Z 8114)において、上記に分類される用語のうち、”実効状態”の用語の定義は以下です。


分類:製図に関する用語 > 寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語 > (公差・表面など) > (関連形体に関するもの) > 最大実体公差方式/最小実体公差方式
番号:3608
用語:実効状態
定義:
対象としている形体の最大実体寸法と、その形体の姿勢公差又は位置公差との総合効果によって生じる完全な形状をもつ限界。
対応英語(参考):
virtual condition (VC)

実効状態に分類される用語には、実効寸法(形体の実効状態を定める寸法)があります。

また、実効状態については、以下のJIS規格において詳しく規定されています。

JIS B 0023
製図−幾何公差表示方式−最大実体公差方式及び最小実体公差方式

上記のJIS規格において、実効状態は以下のように規定されています。

実効状態(virtual condition)(VC)
図面指示によってその形体に許容される完全形状の限界であり、この状態は、最大実体寸法と幾何公差との総合効果によって生じる。
最大実体公差方式を適用する場合には、記号Mを付記した幾何公差にだけ実効状態を考慮しなければならない(図1 参照)。
備考:
穴については 参考図1 を参照。
参考:
実効状態は、機能ゲージ(functional gauge)の理論的な設計寸法を表す。
図1 (a)独立の原則による寸法表示
図1 (a)独立の原則による寸法表示
図1 (b)包絡の条件による寸法表示
図1 (b)包絡の条件による寸法表示
参考図1 (a)独立の原則による寸法表示
参考図1 (a)独立の原則による寸法表示
参考図1 (b)包絡の条件による寸法表示
参考図1 (b)包絡の条件による寸法表示