機械,建築,記号,用語,CAD,図面,三角法,製図用品等-JIS規格

 

07.CAD機械製図-文字、文章



『 JIS B 3402 CAD機械製図 』において、CAD製図に用いられる図面に関して、CAD図面に用いる文字と文章の表し方は、文字の種類、大きさ、書体などが、次のように規定されています。

(以下、引用)


【CAD図面の文字及び文章の表し方】


1.文字
文字の種類及び大きさは、次による。

文字の種類
a)文字は、漢字、平仮名、ローマ字及びアラビア数字を用いるのがよい。
なお、漢字は、常用漢字を用いるのがよい。
b)フォントについては、特に規定しないが、漢字、平仮名及び片仮名は全角を、ローマ字、アラビア数字及び小数点は半角を用いるのがよい。

書体
文字の書体は、直立体(ローマン体)又は斜体(イタリック体)によるが、これらの混用はしない。ただし、書体にかかわらず量記号を表示する場合には斜体を用い、単位記号は直立体を用いる。

文字の大きさ
文字の大きさは、次による。
a)文字の大きさは、全角文字の基準枠の高さhの呼びによって表す。
b)文字間のすき間は、特に定めないが、線の太さの2倍以上とするのがよい。
c)文字の呼びは、2.5mm、3.5mm、5mm、7mm 及び 10mm を標準とする。
d)よう(拗)音(びゅーの”ゅ”、キャの”ャ”など。)、つまる音(促音)(めっきの”っ”など。)などは、全角の0.7倍を標準とする。


2.文章
文章の表し方は、次によるが、文字の高さの基準線を合わす。
a)文章は、左横書きとする。和英で表記する場合には、和文を最初に、次に英文を記述する。
この場合、解釈に疑義が生じた場合は、和文を正本とする。
b)仮名は、平仮名を標準とするが、外来語、動植物名、特に注意を喚起する用語(例えば、塗装の”ブツ”、擬音の”ギーギー音”、”グーグー音”など。)、付番のア、イ、ウなどは片仮名を用いる。また、片仮名で表示することが規格で規定されている用語(例えば、キリ、リーマなど。)は、それによる。
c)商品名、商標マークなどは、その意匠に基づいて記述するのがよい。
d)英文は、特別な理由がない限り、大文字で記述する。
e)数値と単位記号との間隔は、およそ1/2字間を開ける。ただし、角度の単位の°、′及び ″については、数値と単位記号との間隔は開けない。