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10.CAD機械製図-投影図(図形の表し方)



『 JIS B 3402 CAD機械製図 』において、CAD製図に用いられる図面に関して、CAD図面を製図する際の図形の表し方は、次のように規定されています。
投影図(正投影図、補助投影図、部分投影図、局部投影図、回転投影図、部分拡大図)の表し方が、例とともに規定されています。

(以下、引用)

【CAD図面の投影図(図形の表し方)】

投影図
投影図を描く一般原則は、次による。

1.正投影図
a)動く製品の主投影図は、特に指定のない限り、進行方向が左側になるように描くのがよい。
b)部品は、なるべく工作時に置かれる方向になるように主投影図を選ぶ。
c)投影図は、最少の投影図になるように主投影図を選んで描く。
d)投影図形は、なるべくかくれ線を用いないように描く。
なお、板厚が一定の大物板金部品などのかくれ線は、形状が読み取れる範囲で途中で省略することができる(図17)。
図17
図17 かくれ線の途中省略

2.補助投影図
正投影法だけでは投影図が複雑になる場合には、補助投影法を併用して図形を表すことができる(図18)。
図18 補助投影法の併用
図18 補助投影法の併用

3.部分投影図
正投影図に補助投影図の一部の必要な部分だけを部分投影図として追加して、図形を表すことができる(図19)。
図19 部分投影図
図19 部分投影図

4.局部投影図
対象物の穴形状、溝形状などw示せばよい場合には、局部投影図として表すことができる(図20)。
図20 局部投影図
図20 局部投影図

5.回転投影図
投影すると実形が現れない場合に、投影面に平行になるようにその部分を回転させて表すことができる(図21)。
図21 回転投影図
図21 回転投影図

6.部分拡大図
正投影図の中で、図形が小さいために、その一部を拡大して詳細な図形を描き、必要に応じて技術的要求事項を記入することができる。
この場合には、拡大する部分を実線の円で囲んで、それに符号を付け、詳細な図形の付近にも同じ符号を付ける(図22)。
図22 部分拡大図
図22 部分拡大図