11.CAD機械製図-断面図、ハッチング(図形の表し方)
『 JIS B 3402 CAD機械製図 』において、CAD製図に用いられる図面に関して、CAD図面を製図する際の図形の表し方として、断面図及びハッチングの表し方が、次のように例とともに規定されています。
(以下、引用)
【CAD図面の断面図及びハッチング(図形の表し方)】
断面図
断面図は、JIS Z 8316 によって、全断面図、片側断面図、部分断面図、回転図示断面図、組合せによる断面図のいずれかによって表す。
なお、断面図で表すと図の理解を妨げるもの(リブ、車輪のアーム、歯車の歯など。)、断面図にしても意味がないもの(ボルト、ナット、ピン、キー、円筒軸など。)はその長手方向に切断しない(図23)。
図23 長手方向に切断しない例
ハッチング
断面の切り口を示すために、ハッチングを施すことができる。
a)ハッチングは、主たる中心線に対して、細い実線を施す(図23 参照)。その角度は、45°、30°、75°の順で選ぶのがよい。ただし、材料を区別するなどの特別な場合には、別の線を施すことができる。
b)同じ切断面上に現れる同一部品の切り口には、同一のハッチングを施す。
c)階段上の各段に現れる切り口を区別する必要がある場合には、ハッチングを少しずらすことができる(図24)。
図24 切り口を区別したハッチングの記入例
なお、断面図に関して引用されている、JIS Z 8316 の規格は以下です。
JIS Z 8316
製図−図形の表し方の原則