14.CAD機械製図-寸法の許容限界
『 JIS B 3402 CAD機械製図 』において、CAD製図に用いられる図面に関して、CAD図面を製図する際の寸法の許容限界として、その一般事項や寸法の許容限界の表示などが、次のように例とともに規定されています。
(以下、引用)
【CAD図面の寸法の許容限界】
寸法の許容限界
寸法の許容限界は、JIS Z 8318 によって、寸法許容差、公差域クラス(JIS B 0401-1 参照)及び普通公差(JIS B 0405 参照)を記号又は数値で指示する。
なお、寸法の許容限界は、寸法数値の大きさよりも1段落しとして記入してもよい。また、独立の原則又は包絡の条件を要求する場合には、JIS B 0024 による。
一般事項
寸法の許容限界を指示する場合の一般事項は、次による。
a)
機能上必要な寸法の基準となる形体からの寸法偏差を規制するように寸法の許容限界を指示する。
b)
寸法公差が累積しないように配慮する。
c)
検証方法が暗示できる寸法の許容限界を指示する。
d)
寸法許容差、公差域クラス及び普通公差を併用してもよい。
e)
普通の努力によって得られる寸法精度を要求する場合には、寸法に関する普通公差を指示する。
寸法の許容限界の表示
寸法の許容限界の指示は、次による。
a)
数値で指示する(図39)。
図39
b)
公差域クラスで指示する(図40)。
図40
c)
普通寸法公差を記号で指示する。
例:
普通寸法公差の m級 の場合 : ”JIS B 0405-m”
備考:
普通寸法公差は、表題欄又はその付近に一括指示する。
なお、上記で引用されているJIS規格は以下になります。
JIS Z 8318
製図−長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法
JIS B 0401-1
寸法公差及びはめあいの方式―第1部:公差,寸法差及びはめあいの基礎
JIS B 0405
普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 0024
製図−公差表示方式の基本原則