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05.建築製図通則-長さ,角度寸法の許容限界記入方法



建築及び建築構成材のなどの製図の共通事項や基本的事項について規定されているJIS規格、『 JIS A 0150 建築製図通則 』においては、建築製図図面の長さ寸法と角度寸法の許容限界記入方法に関しては、以下のように規定されています。

【建築製図図面の長さ寸法と角度寸法の許容限界記入方法】

(以下、引用)


【長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法】
長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法は、JIS Z 8318 による。


引用されているJIS規格は以下です。

JIS Z 8318
製図−長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法

JIS Z 8318 で規定されている長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法については以下の通りです(以下、引用)。


【長さ寸法の許容限界の記入方法】

記号による方法
寸法公差付き寸法の各要素は、次のような順序で記入する。
a)基準寸法
b)公差域クラス
参考:
公差域クラスは、寸法公差記号ともいう(JIS B 0401-1 参照)。
公差域クラスの記号(図1 参照)に加えて寸法許容差(図2 参照)又は許容限界寸法(図3 参照)を示す必要がある場合には、それらに括弧を付けて付記する。
図1
図1
図2
図2
図3
図3

寸法許容差による方法
公差付き寸法の各要素は、次のような順序で記入する(図4〜図6 参照)。
a)基準寸法
b)寸法許容差
図4
図4
いずれか一方の寸法許容差が零のときには、数字の0で示すのがよい(図5 参照)。
図5
図5
上・下の寸法許容差が基準寸法に対して対称のときには、寸法許容差の数値の一つだけ示し、数値の前に±の記号を付けるのがよい(図6 参照)。
図6
図6

許容限界寸法による方法
許容限界寸法を、最大許容寸法と最小許容寸法とで示してもよい(図7 参照)。
図7
図7

片側許容限界寸法
寸法を最大又は最小のいずれか一方向だけ許容する必要があるときには、寸法数値に”min.”又は”max.”を付記するのがよい(図8 参照)。
図8
図8


【角度寸法の許容限界の記入方法】

角度寸法の許容限界の記入方法には、長さ寸法の許容限界の記入方法についての規定を同等に適用する。ただし、許容差はもちろんのこと、角度の基準寸法及びその端数の単位は、必ず記入しなければならない(図14〜図17 参照)。角度許容差が、分単位又は秒単位だけのときには、それぞれ0°又は0°0′を数値の前に付ける。
図14
図14
図15
図15
図16
図16
図17
図17


なお、公差域クラスに関して引用されている規格は以下です。

JIS B 0401-1
寸法公差及びはめあいの方式―第1部:公差,寸法差及びはめあいの基礎