19.機械製図-キー溝の表し方(寸法記入方法)
『 JIS B 0001 機械製図 』においては、機械製図における図面の寸法記入方法の一つとして、キー溝の表し方が、例とともに以下のように規定されています。
キー溝の表し方としては、軸のキー溝の表し方と、穴のキー溝の表し方とがあります。
(以下、引用)
【キー溝の表し方(寸法記入方法)】
軸のキー溝の表し方
軸のキー溝の表し方は、次による。
a)
軸のキー溝の寸法は、キー溝の幅、深さ、長さ、位置及び端部を表す寸法による[図151 a) 及び 図151 b) 参照]。
図151 a)
図151 b)
図151 c)
b)
キー溝の端部をフライスなどによって切り上げる場合は、基準の位置から工具の中心までの距離と工具の直径とを示す[図151 c) 参照]。
c)
キー溝の深さは、キー溝と反対側の軸径面から、キー溝の底までの寸法で表す(図151 参照)。ただし、特に必要な場合には、キー溝の中心面上における軸径面から、キー溝の底までの寸法(切込み深さ)で表してもよい(図152 参照)。
図152 a)
図152 b)
穴のキー溝の表し方
穴のキー溝の表し方は、次による。
a)
穴のキー溝の寸法は、キー溝の幅及び深さを表す寸法による(図153 参照)。
b)
キー溝の深さは、キー溝と反対側の穴径面からキー溝の底までの寸法で表す(図153 参照)。ただし、特に必要な場合には、キー溝の中心面上における穴径面からキー溝の底までの寸法で表してもよい(図154 参照)。
c)
こう配キー用のボスのキー溝の深さは、キー溝の深い側で表す(図155 参照)。
図153
図154
図155