機械,建築,記号,用語,CAD,図面,三角法,製図用品等-JIS規格

 

12.機械製図-一般原則(寸法記入方法)



『 JIS B 0001 機械製図 』においては、機械製図における図面の寸法記入方法に関する一般原則が、例とともに以下のように規定されています。

(以下、引用)


一般原則(寸法記入方法)

a)
対象物の機能・製作・組立などを考えて、必要と思われる寸法を明りょうに図面に指示する。

b)
寸法は、対象物の大きさ、姿勢及び位置を最も明らかに表すのに必要で十分なものを記入する。

c)
対象物の機能上必要な寸法(機能寸法)は、必ず記入する(図83 参照)。
図83 a) 設計要求
図83 a) 設計要求
図83 b) 肩付きボルト
図83 b) 肩付きボルト
図83 c) ねじ穴
図83 c) ねじ穴
備考:
Fは機能寸法、NFは非機能寸法、AUXは参考寸法を表す。

d)
寸法は、寸法線・寸法補助線・寸法補助記号などを用いて、寸法数値によって示す。

e)
寸法は、なるべく主投影図に集中する。

f)
図面に示す寸法は、特に明示しない限り、その図面に図示した対象物の仕上がり寸法を示す。

g)
寸法は、なるべく計算して求める必要がないように記入する。

h)
寸法は、なるべく工程ごとに配列を分けて記入する。

i)
関連する寸法は、なるべく1か所にまとめて記入する。

j)
寸法は、必要に応じて基準とする点、線又は面を基にして記入する。

k)
寸法は、重複記入を避ける。

l)
寸法には、機能上(互換性を含む。)必要な場合、JIS Z 8318 によって寸法の許容限界を指示する。ただし、理論的に正しい寸法を除く。

m)
寸法のうち、参考寸法については、寸法数値に括弧を付ける。

なお、機能上必要な場合に寸法の許容限界を指示するために引用されているJIS規格”JIS Z 8318”は、以下のJIS規格になります。

JIS Z 8318
製図−長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法