05.CAD機械製図-線
『 JIS B 3402 CAD機械製図 』において、CAD製図に用いられる図面に関して、CAD図面に用いる線は、線の種類及び用途、線の太さ、線の要素の長さ(破線、一点長鎖線、二点長鎖線、点線)、線の組合せなどが、次のように規定されています。
(以下、引用)
【CAD図面の線】
線の種類及び用途
線の種類及び用途は、表2(※1)による。ただし、その他の線を用いる必要がある場合には、表3(※2)によるのがよい。
線の太さ
線の太さの基準は、0.13、0.18、0.25、0.35、0.5、0.7、1.0、1.4 及び 2mm とする。
表2(※1)の細い線、太い線及び極太の線の太さの比は、1:2:4 とする。
なお、計画図、設備配置図などで筆記具にボールペンを用いる場合には、線の太さは問わない。
線の要素の長さ
線の要素の長さは、JIS Z 8321 に基づいて、次の計算による値がよい。
破線
図1 に示す破線のそれぞれの要素の長さは、次によるのがよい。
図1 破線
注(1)線の構成単位:
lmin=l2+3d+l2=12d+3d+12d=27d
一点長鎖線
図2 に示す一点長鎖線のそれぞれの要素の長さは、次によるのがよい。
図2 一点長鎖線
二点長鎖線
図3 に示す二点長鎖線のそれぞれの要素の長さは、次によるのがよい。
図3 二点長鎖線
点線
図4 に示す点線のそれぞれの要素の長さは、次によるのがよい。
図4 点線
線の組合せ
線の基本形を2本組合せて、意味をもった線として使用することができる。
例1.実線と破線との組合せ(図5)
例2.実線と一様な波形実線との組合せ(図6)
図5 実線と破線との組合せ
図6 実線と一様な波形実線との組合せ
(※1)
線の種類及び用途を示している 表2 は、機械製図(JIS B 0001)で規定されている『表6 線の種類及び用途』にほぼ準じています。詳しくはこちら。
⇒06.機械製図-線(種類,用途,太さ,優先順位)
(※2)
表3の線の基本形は、こちらでご確認ください。
⇒製図-線
なお、線の要素の長さで引用されている規格、JIS Z 8321 とは以下のJIS規格になります。
JIS Z 8321
製図―表示の一般原則―CADに用いる線